いざというときの緊急予備資金っていくらくらいあればいいの?

恵子

先生、災害で家の修理が必要になったり、病気で働けなくなった時とか、いざというときのお金っていくらくらいあればいいんでしょうか?


みさえ

よく聞かれるのよね。はっきりした基準はないのだけれど…


最近は自然災害も多く、雷で家電が壊れたとか竜巻で屋根が飛ぶ、なんて話もよく聞いますね。

病気やケガで入院して思わぬ出費が発生することもあるかもしれません。

突然リストラされてすぐに仕事が見つからない、なんてことも考えられますね。

こんなときのためにすぐに使えるお金を緊急予備資金とか生活防衛資金といいます。

誰でも必要なお金ですが、いったいいくらくらいあればいいのでしょうか?

今回は緊急予備資金についてお伝えします。

緊急予備資金はいくらあればいいのか

緊急予備資金は一般的には必要生活費の3ヶ月分から6ヶ月分くらい準備しておきましょう、と言われています。

例えば自己都合で仕事を辞めた場合、3ヶ月は失業給付を受けられないことなどを考えると妥当かなと思います。

固定的な生活費が20万円くらいのご家庭で60万円~180万円くらい。

余裕をみて200万円くらいあればいいでしょうね。

今現在ゼロの人はとりあえず50万円を目標に資産運用より優先して準備してくださいね。

緊急予備資金の貯め方

まず、ご自分の預貯金をチェックしてみて、緊急予備資金として必要な額がすでにある場合は特に準備する必要はありません。

余裕資金はiDeCoやNISAで増やすようにしましょう。

以前加入した生命保険の解約返戻金も確認しましょう。

生命保険は新たに加入することはお勧めしませんが、既契約の保険はすぐに換金できるので緊急予備資金として使えます。

それでも足りない場合、これから地道に準備することになります。

緊急予備資金は、いざというときにすぐに使えなくてはなりません。

ですから、換金に時間のかかる株式などで保有するのはNGです。

定期預金などで地道に準備しましょう。

財形のある職場にお勤めの方は一般財形を利用してもいいでしょう。

緊急予備資金は増やすことは考えず、換金性優先で準備します。

緊急予備資金が貯まっていないと運用はしてはいけないの?

緊急予備資金は教育資金や老後資金など長期で運用するお金より優先して準備しなくてはなりません。

だとすると、緊急予備資金が十分でない場合にはiDeCoやNISAの積立ては始めないほうがいいのでしょうか?

マネー・カフェでは緊急予備資金とiDeCoやNISAの積立ては並行してやっていくことをお勧めします。

iDeCoやNISAの積立ては長期で時間を味方にしていくものなので、少しでも早く始めたほうがいいからです。

緊急予備資金がゼロの場合でも、振り分ける金額は予備資金の分を多くしますが、iDeCoやNISAの積立ても少額でも始めましょう。

以前は、投資信託などの運用商品が小口では利用できなかったのですが、今は5000円くらいでも積立てられますので積極的に活用しましょう。

そして、晴れて目標の緊急予備資金が準備できたら、緊急予備資金の積立てはストップします。

そのお金は今度はiDeCoやNISAで全世界を旅して成長してもらいましょう。