教育資金の準備をしているときのiDeCoの注意点

iDeCoとNISAはともに節税メリットのある制度です。

NISAは運用益に対する非課税なので、運用でプラスにならなければメリットはありません。

iDeCoは掛金が所得控除になるため、運用の成果に関係なく加入すれば必ず所得税・住民税が軽減されます。

また、iDeCoも運用益に課税されません。

その点で比較するとなんとなくiDeCoのほうがおトクに感じますね。

でも、ちょっと待ってください。

iDeCoとNISAは違うからこそ、いいとこ取りをして上手に使いたいもの。

今回は、子育て世代のiDeCoとNISAの活用法についてお伝えします。

iDeCoは老後資金専用

iDeCoとNISAはどちらも利用したほうがいいのです。

一般的には所得控除のメリットを考えるとiDeCo優先で!と言いたいです。

iDeCoもNISAも限度額があります。

資金に余裕があれば、どちらも限度額めいっぱい掛けたいところです。

そこまでは無理なら、まずはiDeCoを限度額まで掛けて、それからNISAという順番での資金の振り分けをお勧めします。

ただし、iDeCoは老後資金準備専用の制度です。

60歳までは積み立てた資産を引き出せません。

運用がうまくいって資産が増えていっても、教育資金には使えません。

NISAはiDeCoより使い勝手がいい

さて、iDeCoに対してNISAは融通が利きます。

運用できる期間などの縛りはありますが、目的は問われませんし、損得を気にしなければ途中売却で現金化が可能です。

これは大きなメリットです。

目的が教育資金に限定されるジュニアNISAもありますし、ライフプランに合わせてiDeCoとNISAの比率を決めていくといいですね。

NISAでの教育資金の準備はあまりハイリスクな運用は避けて

もし、NISAやつみたてNISAで教育資金を準備する場合、老後資金準備に比べて運用期間が短めになりますよね。

赤ちゃんが生まれてすぐ18歳の大学入学資金を目標にする、なんて場合はある程度リスクを取っても大丈夫です。

けれども、お子さんが10歳を過ぎてからNISAやつみたてNISAでの教育資金準備をスタートする場合はミドルリターンミドルリスクもしくはローリターンローリスクの運用(想定利回り3%前後)でマイナスを避けたほうがいいと思います。

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