
老後2000万円問題以降、個人年金に加入したいというご相談が増えました。
以前からコンスタントにご相談はありましたが、ここへ来て一気に増えた感じです。
当然のことながら将来は公的年金だけではせいかつできませんから、何かしらの老後資金準備は絶対に必要です。
ただ、このブログでお勧めしているのはiDeCoやNISAでの資産形成です。
もちろん老後資金はiDeCoやNISAで準備するのがベストだと考えています。
では、個人年金での老後資金準備はNGでしょうか?
今回はこの点についてお伝えします。
個人年金のメリット
毎月の収入をやりくりして余ったお金を老後のために貯金するのは大変なことです。
よほど強い意志がないと無理だと思います。
そこで挫折するのを防ぐためには、ムリなくお金を貯める仕組みづくりが必要になってきます。
その仕組みとして、毎月保険料が引き落とされる個人年金などの保険商品は適していると思います。
超低金利で下がるパフォーマンス
以前は、円建ての個人年金も預貯金よりはずっと有利なパフォーマンスで運用されていました。
ところが、超低金利が続く中で運用難に苦しむ保険会社は相次いで予定利率の引き下げに踏み切っています。
また、売り止めになった商品も多く見られます。
保険商品は利率でなく返戻率をパフォーマンスの物差しにするので預金商品などと比較しにくいですね。
ですが、予定利率の引き下げはこれら保険商品の魅力を確実にダウンさせるものです。
利回りで比較すれば、預貯金と大差なくなっていることがわかるはずです。
ほとんどの商品は満期まで解約しなければ払い込んだ保険料の総額より多くのお金が戻ります。
多くと戻るといっても、本当にわずかに増える程度ですが。
けれども、積立期間はおおむね10年以上の長期にわたります。
この間に解約すればほとんどの場合は元本割れするでしょう。
ところで、今の低金利はもう下がないという、どん底です。
ですから、長い間には金利が上がってきて、もっと魅力的な商品が出てくる可能性もあります。
もし、そちらに乗り換えたくなっても解約したら元本割れするなんて、それなら定期預金にでもしたほうがいいではないかと思います。

本当にそうですね。支払ったお金よりわずかしか増えなくて途中で解約したら確実に元本割れなら定期預金のほうがいいかも。
やっぱりiDeCoやNISAのほうが有利
バブル絶頂期なら円建ての個人年金も掛金が倍になるくらいのパフォーマンスが出ていたかもしれません。
そんなときは無理にリスクのある運用などする必要はありません。
個人年金で老後資金を準備すればよかったと思います。
ですが今は超低金利。
老後資金の準備にはインフレを意識しないといけません。
そうなるとやはりiDeCoやNISAで長期に積み立てていくのがベター、いえベストです。
資産運用の目的はお金を増やすことと守ること。資産の大敵インフレから資産を守る方法についてわかりやすくお伝えします。
“老後資金を準備するなら、個人年金はやめて!” への1件のフィードバック